会社員時代、システムの仕事をしていた私は非常に疲れていた。徹夜も珍しくない職場において、お年頃なのに、不規則な生活でお肌はボロボロ、体調も常に不調という不健康な生活だった。そんな生活で当然ストレスが溜まるので、よくエステに行った。私が通っていたエステはフェイシャルコースでも、肩や腕の広い範囲のデコルテのマッサージはもちろん、足全体やふくらはぎ、足裏まで、まんべんなくほぐしてくれた。そのエステティシャンのお姉さんがあまりにもステキな人だったので、ついついいろいろ聞きたくなった。どうしてエステティシャンになろうと思ったのか、どのくらいの経験を積んでいるのか、日頃の自分のお手入れはどうしているのか、本当にいろいろ聞いた。おだやかににこにこと、そしてやさしく答えてくれた。やはり大手のエステ会社に就職して修行を積んだらしい。そしていくつかのエステに努めて、今現在のエステで店長としてやっているそうだ。基本的にマッサージとか、人を癒すことが非常に好きだそうだ。自分のお手入れよりも他人のお手入れをしている方が楽しくてしょうがないとか。実は私も人にマッサージをする事が好きだ。家族にはたまにやってあげていた。素人マッサージと言っても、やたら力を入れてグリグリと押す人がいるが、それでは本当のコリはほぐれない、と体感してわかっているのでそんな事はしない。さすったり軽くたたいたり、ツボを押したりとか、自分がエステに行って、これは気持ち良いと思った方法を下手なりに実践している。本もいくつか読んで勉強しいている。いつか歳を取って、エステの学校で勉強して、自宅でのんびりとエステサロンでも開いてみたいものだと思っている。
私は癒し系のサロンが異常に好きだ。サロンと言っても、整体、あん摩、カイロ、エステ、足つぼなどいろいろある。一番好きなのは、アロマを主体としたマッサージをやってくれる静かなこじんまりしたエステサロンだ。雑誌や、インターネットで評判の良いサロンを探して、毎月通うのが楽しみだった。初回はサービス料金で結構格安の値段をだしているところもあるので、最初はあまり負担にならない程度の金額のお店を探していた。ただし、営業が激しそうな大手チェーン店は避けていた。まるでエステマニアだ。
女友達と話していると、知り合いの中に、エステに一度も行った事が無い、という人が何人もいるという話題になった。私たちはバブルの恩恵にもあずかった見栄っ張りな40代だ。今でもエステに欠かさず通ってます、という人はさすがに少ないものの、行ったことはある、という人が殆どだ。私もある日、職場のエステ未経験という20代の女の子に聞いてみた。20代といってももうすぐ30代のお肌が気になるお年頃だ。その子は、機会があれば行ってみたいですけどね、とは言うものの特に興味がなさそうだった。
カルチャースクールで受付のバイトをしていた時、さまざまな人と出会う事ができた。昼間のカルチャースクールは主婦の社交サロン、教養のエステサロンだ。受講生たちは、一つの講座だけでなく、季節毎に違う講座で受講したり、単発の特別講座など受けたりする。カルチャースクールの受付とは言っても、しっかり別の講座のアピールなど営業もする。そんな営業トークの案内でも主婦の方々は結構楽しそうに聞いてくれた。何か月もたつと、声をかけて良い人と、声をかけない方が良い人の区別がつくようになってきた。
久しぶりに母親とケンカをした。家族ゆえの売り言葉に買い言葉、たいした事では無いのだが、身内だと変に意地をはってしまう。理由は説明するのもバカバカしい内容だ。私が買っておいたレアもののお菓子を母が食べてしまったからだ。たかがお菓子ぐらいと言うなかれ。そのお菓子は1時間は行列に並ばないと買えないぐらい大人気で、やっと買えたのだ。あまりにもブチブチと文句を言う私に母親も怒ってしまって、「あんたみたいにエステに行っても痩せないのはそんなお菓子ばっかり食べているからよ」とつっかかってきた。その言葉に私もカチンときた。
女子の情報はあてにならないものが多い。何々がとてもおいしいとか、どこどこのお店がとてもおしゃれとか。中には確かにそうだ、という情報もあるがどうしてそう言ったのか疑いたくなるようなものもある。最近特に多いのが利害関係がからんでいるものだ。つぶやきのサービスやソーシャルネットワークサービスなど、口コミ情報が広告となっているものもある。口コミをするだけで、商品が貰えたり、割引になったりするサービスも山のようにある。女子はそのようなサービスが大好きだ。